metukiwaruiko’s blog

まだ内緒の話

欲しいものが手に入りません。

昨日恋人が休みの日だったから一日一緒に居た。

居酒屋で飲んで食べて、最後恋人の店に行ったのだけど、やっぱり私はあのマネージャーが気に食わない

 

せっかくの恋人とのデートだったのに、最後の最後で謎の説教食らったのも気に食わないし、何か思う所があるなら自分で解決しろよ、と思った次第だった。単純に、幸せな記憶の一片に、あのマネージャーへの苛立ちが残ることが許せない

 

私はかなり短気なので

 

 

恋人に居酒屋で言われた、どのくだりで言われたかは忘れてしまったけど「お前みたいに弱い人間が」って言葉が刺さって抜けない。弱いかな、弱いんだろうけど、そこまで脆くはないのだ。私は全部自分のことは自分で決めてきたし、そのための犠牲もきっちり払ってきて、何人もの友人や恋人の死も乗り越えて、今こうして25年立ち続けているし、そんじょそこらの同い歳とは比べ物にならないくらい強いはずなんだ。私の何が分かるんだ、と、この時までは思っていた。

 

でも、それは後ほど全てその通りだったと思うことになる

 

その後、恋人の店に行って、ベロベロになるまで飲んで帰ったのだけど、そこら辺からは私も記憶が断片的だ。

 

コンビニに寄るまで、恋人は何度も脱走し、座っては脱走しを繰り返し、コンビニでは本当に食べるの?と言うようなものを片っ端からカゴに突っ込み、帰宅した。

 

服を脱ぎ捨て、タンクトップに着替えてベッドに倒れ込んだ恋人が心配で、ひたすら口移しでアクエリアスを流し込んで様子を見た。

 

今までで一番の酔いっぷりだったので、ただただ心配だったのだけど、それもまた可愛らしいと思いながら眺めていた。

 

そこから随分と手荒くされましたな

 

首をあんな風に絞めてくる人は初めて出会った。頸動脈を握る、もしくは抑えるSM的な絞め方ではなく、ただただ喉を潰すやり方で、でも不思議と痛みは少なくて、ただ苦しい、息が出来ない。

意識が途切れ途切れになっていたのは覚えている。

 

身体中咬まれ過ぎて全身が今でも痛い。

でもその痛みが愛おしい

 

行為の最中、恋人はずっとどうしたい?どうすればいい?と聞いてきて、私はどうしたらいいのか分からなくて、何度も首に手を掛けるのだけれど、力も技も通用しなくてその度にやり返されて、咳込むしかできなかった。

 

恋人が欲しかった。

 

でもそれはただ身体が欲しいんじゃなくて、恋人の全てが欲しかった、のに、求め方も私は知らなかった。

中身を外から引きずり出す方法なんて、知らなかった。

 

 

殺す、と呟いて首を絞めようとしたけど、すぐに絞め返されて力が入らなくなって、私は求め続けることすらできなくて、殺せもしなかった。

 

殺すのか?できるのか?殺してどうする、欲しいならどうすればいい?

 

その質問に何も答えられなくて、その時に初めて自分が弱いことを知った。

 

分からなくて、どうしたらいいのか、全く分からなくて、恋人が欲しいの、どうしたらいいのって泣きながら聞いたら自分で考えろ、甘えんなと言われたのでまたボロボロ泣いた。

 

冷たく感じたからではなくて、自分の無力さと弱さに情けなくなって涙が止まらなかった。

結局私にできることは、恋人の名前を狂ったように呼び続けることしかできなかった。

 

他にもこうして、彼にあんな風に責められた女が過去に居たのだろうか

 

首を絞める技術が確実なもの過ぎて、それは多分今冷静に考えたら喧嘩などで培ったものなのだろうけど、あの時頭がすぐにそっちにいってしまった

 

何度でも言うが気が短いので、嫉妬で殺してやろうと思った。

 

 

多分、私が恋人を殺せる日が来ることはないだろう。薬や毒を使わない限りは。

 

昨日何度、恋人の首を絞めてやろうとしただろうか。

結局一度も成功しなかった。

力で敵うことはなかった。

 

でも、私は恋人を求める他のやり方を知らない。

 

殺してしまったらもう二度と恋人に触れることは出来ない。それは悲しくて耐えられない。

かと言って、生きたまま内臓を抉り出すにしても、やっぱり死んでしまう。

人間、五臓六腑を取り出しても生きていられることはないものだろうか。

もしくは、命が複数個あったら、一つくらい潰して見てみたかった。

恋人が欲しくて、ただ抱かれるだけでは物足りなくて、もっと深い部分までも全部欲しくて、足りなくて足りなくて寂しかった。

 

恋人はあっさりと私を食い荒らすことができるのに、私は何でできないのだろう。

 

力が弱い、技もない、通用しない

首を絞めたって通じない

爪を立てたところで浅いし、噛み付いても肉まで咀嚼する前に届かなくなる。

その点恋人は幾らでも私を御することができるし、私はあっという間に組み敷かれるだけだし、悔しくて悔しくて

 

涙が出てくるよ

 

 

あんなにも強い殺意を抱いたのは初めてかも知れない。憎悪とかではなく、単純に愛情が許容量を超えてしまったが故の純粋な殺意。

私の親族が皆死んで、私一人だけになったら別に捕まったって構わない。

恋人がもしこの先死ぬことがあったとしても、それは病気だとか事故だとか、まして私以外の人間の手に掛かって死ぬことなんか絶対に許さない。

私以外のことで死んで欲しくないだとか、そういうことがしばらく頭の中で渦巻いていて、眠れなかった。

 

酔っ払った恋人は容赦なかったし、私は何も勝てなかったし、惨めだった。

 

 

今でもどうしたらいいのか分からない。

どうやって求めるのが正解だったのか、何が正しかったのか。

身体で繋がってもまだ足りない。もっと奥の、手の届かない部分までも繋がらないと全然足りない。

全てを知りたいし、ずっと一緒に居たいし、寧ろ溶けて一緒になってしまえればいいのにとすら思う。

私の愛情はどう頑張っても軽くはできない。本気であればあるほど、重く暗く狂気の沙汰としか思えない。

 

再生さえするのなら、バラバラにして一つ一つの血と肉片を何も加工しないで食い啜りたいくらいだ。骨も爪も髪も、全て食い尽くしてやる。

 

そういった欲望を心の内に秘めて、押さえ付けていたら、どんどん性癖が歪んでいった。

 

今の恋人程、自分の内側のドロドロが溢れることはまずなかったし、自分でも重いな、と苦笑する。

 

愛おしすぎて涙が出るし、人を失うかも知れないことに対してここまで恐怖を感じたのも初めてだ。

人なんて代わりがきくものだと思っていたし、執着した所で大事に思っていた人間は皆私を遺してあっさりと逝ってしまったから、固執したって仕方ないと思っていた。

失くしてしまったら、次にまた見つければいい、と

 

だから私は今失いかけてる友人に対しても何も思わないし、これで切れてしまった縁ならそれまでだとも思っている。

 

それが例え10年に渡る友人関係だったとしても

 

 

初めてだ、こんなにも失うのが怖いと思った人間は。

 

 

私の元からいつか、離れて行ってしまう日が来るのだろうか。こんなにも恋しくて愛おしい恋人は、いつか私の上位交換が見つかれば私を捨てる日が来るのだろうか

 

そんな不安に押し潰されそうになる。

 

でもそんな不確定な未来のことを考えて気を病んでも時間が勿体無いことも知っているから、前を向くしかないことも

 

だめだ、眠い状態で書くと何が言いたいのか分からなくなるな

 

人を愛するということは、こんなにも自分が卑しくなるものか、と

 

改めて、深く愛せる人が恋人で良かったと思う日でした。

 

きっと彼ならこんな私でも受け止めて、受け入れてくれるだろうと信じているから